条件英作文(自由英作文)は,与えられたテーマや条件にしたがって,自分の考えを英語で書く問題です。和文英訳とは違い,何を書くかから自分で考える必要があります。このページでは,条件英作文の基本方針と,条件・設定の読み取り方,「説得力のある」英文の組み立て方を整理します。
条件英作文の基本方針
問題文の提示する条件・設定を正確に把握したうえで,「説得力のある」英文を書く
| 「説得力のある」英文 | 求められること |
|---|---|
| 内容・論理展開 | 「論理的」「具体的」「一貫性のある」内容になっている |
| 文法・語法・表現 | 「英文法の面で適切」で,「英語らしい表現」を使えている |
条件英作文は,内容と英語の両面から採点されます。どれほど正確な英語で書いても,条件を満たしていなかったり,主張と理由がかみ合っていなかったりすると,大きく減点されます。
条件・設定を正確に把握する
書き始める前に,問題文の条件・設定をすべて確認する
| よくある条件 | 注意点 |
|---|---|
| 語数 | 「60〜80語」なら,その範囲に必ず収める |
| 立場の明示 | 賛成か反対かを最初にはっきり述べる |
| 理由の数 | 「理由を2つ」なら,2つの理由を明確に分けて書く |
| 具体例 | 「具体例を挙げて」なら,自分の経験や身近な例を必ず入れる |
| 形式・設定 | メール・意見文・図表の説明など,指定された形式・場面に合わせる |
最も多いミスは,問われていることに答えていないことです。たとえば「高校生はアルバイトをするべきか」と問われているのに,「アルバイトの種類」について書いても点数になりません。書き終えたら,問いに対する答えになっているかを必ず確認しましょう。
「説得力のある」英文を組み立てる
主張 → 理由① + 具体化 → 理由② + 具体化 → 結論
意見を述べる問題では,この「型」に沿って書くと論理的な文章になる
| 構成 | 解答例の該当箇所 |
|---|---|
| 主張 | I believe high school students should have part-time jobs. |
| 理由① | First, working teaches them the value of money. |
| 具体化 | When students earn money by themselves, ~ |
| 理由② | Second, a part-time job gives them a chance to communicate with adults ~ |
| 結論 | For these reasons, I think part-time jobs are beneficial ~ |
First / Second / For these reasons などのディスコースマーカーを使うと,文章の構成が読み手に伝わりやすくなります。また,理由のあとには必ず具体化を加えましょう。「お金の大切さが分かる」だけでは抽象的で,説得力に欠けます。
減点されやすいポイント
内容面と英語面の両方で,減点されやすいポイントを避ける
| 減点されやすいポイント | 対策 |
|---|---|
| 理由が抽象的 | 「〜だから」で終わらせず,具体例・具体的な場面を加える |
| 主張と理由がずれている | 各理由が本当に主張を支えているかを確認する |
| 途中で立場が変わる | 結論でも最初の主張と同じ立場を繰り返す |
| 無理に難しい表現を使う | 確実に使える構文・表現で書く |
| 文法ミス | 冠詞・単複,3単現の s,時制などを見直す |
条件英作文で書く内容は,自分の本心である必要はありません。賛成・反対のどちらでも書けるテーマなら,英語で理由を説明しやすいほうを選びましょう。英語面で注意するべき文法ミスは「和文英訳」で詳しく扱っています。
詳しい説明を読む
書き始める前の準備
いきなり英文を書き始めず,まず日本語で構成メモを作りましょう。
主張:アルバイトに賛成
理由①:お金の大切さが分かる → 自分で稼ぐと親の苦労が分かり,使い方が慎重になる
理由②:大人と話す機会 → 社会性が身につく
構成メモを作っておくと,途中で書く内容に詰まったり,主張と理由がずれたりすることを防げます。
確認しよう
条件・設定 → 語数・立場・理由の数・形式をすべて確認する
構成 → 主張 → 理由 + 具体化 → 結論
見直し → 問いに答えているか,文法ミスがないか
→ 理由が抽象的で,「なぜ役に立つのか」が分からない
○ Reading books is good because it allows us to learn about the lives of people in different times and places.
→ 「異なる時代や場所の人々の生き方を知ることができる」と具体的に述べている