高校英文法を学ぶうえで,まず身につけておきたいのが基本的な文法用語です。このページでは,一つの英文をさまざまな角度から分析しながら,今後使う用語を整理します。分からない用語が出てきたときには,そのたびにこのページに戻って確認してください。
文の構成単位
文章 > 段落 > 文 > 節・句 > 語
節=SVあり / 句=SVなし
| なまえ | はたらき |
|---|---|
| 文章 | 複数の文や段落から構成され,ひとまとまりの内容を表すもの。 |
| 段落 | 文章を,内容上のまとまりによって区切ったもの。 |
| 文 | 原則として,それ自体でひとまとまりの内容を表す単位。 |
| 節 | 複数の語からなり,内部に主語S+述語動詞Vの関係をもつまとまり。 |
| 句 | 複数の語からなり,内部に主語S+述語動詞Vの関係をもたないまとまり。 |
| 語 | 文を構成する一つ一つの単語。 |
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文章
文章とは,複数の文や段落から構成され,ひとまとまりの内容を表すものです。
段落
段落とは,文章を内容上のまとまりによって区切ったものです。一つの段落には,一つまたは複数の文が含まれます。
文
文とは,原則としてそれ自体でひとまとまりの内容を表す単位です。英文として書く場合,通常は大文字で始まり,ピリオド・疑問符・感嘆符などで終わります。また,原則として主語Sと述語動詞Vを中心とする構造をもちます。
When I came home, I found a small boy with blue eyes standing by my bed. は,全体で一つの文です。
節
節とは,複数の語からなるまとまりで,その内部に主語S+述語動詞Vの関係をもつものです。
節のうち,文の中心となり,他の節に従属しないものを「主節」,主節や他の節の一部として働くものを「従属節」と言います。
例文では,When I came home と I found a small boy with blue eyes standing by my bed がそれぞれ節です。前者は後者に従属しているため従属節,後者は主節です。
句
句とは,複数の語からなるまとまりで,その内部に主語S+述語動詞Vの関係をもたないものです。
例文の a small boy with blue eyes や standing by my bed は句です。また,句の内部にさらに別の句が含まれることもあります。
語
語とは,文を構成する一つ一つの単語です。例文では,When,I,came,home などがそれぞれ一つの語です。
文の要素
ある語・句・節が,その文・節の中で果たす「役割」
S / V / O / C / M
| なまえ | はたらき |
|---|---|
| 主語 S | 述語動詞Vと主述関係を作る要素。多くの場合,Vが表す動作の主体や状態の持ち主を表す。 |
| 述語動詞 V | Sの動作・状態などを表し,文・節の中心となる。 |
| 目的語 O | Vが表す動作・状態などの対象となる。 |
| 補語 C | SまたはOの性質・状態・身分などを補足説明する。 |
| 修飾語 M | 語・句・節に,時・場所・様子などの情報を加える。 |
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主語S
主語Sとは,述語動詞Vと主述関係を作る要素です。多くの場合,Vが表す動作をする人・ものや,ある状態にある人・ものを表します。
例文の主節では,I が主語Sです。
述語動詞V
述語動詞Vとは,主語Sの動作・状態などを表し,文や節の中心となる動詞です。
例文の主節では,found が述語動詞Vです。
目的語O
目的語Oとは,述語動詞Vが表す動作・状態などの対象となる要素です。
例文では,a small boy with blue eyes が目的語Oです。
補語C
補語Cとは,主語Sまたは目的語Oについて,その性質・状態・身分などを補足説明する要素です。
例文では,standing by my bed が目的語 a small boy with blue eyes の状態を説明しているため,Cとして働いています。
修飾語M
修飾語Mとは,語・句・節などに,時・場所・様子・程度などの情報を付け加える要素です。S・V・O・Cとは異なり,文型の骨格には含めません。
例文では,When I came home が主節に「いつ」の情報を加えるMとして働いています。
品詞
ことばを,文中での性質や働きによって分類したもの
当サイトでは,英文の構造を分かりやすく整理するため,名詞・動詞・形容詞・副詞・接続詞の5つを基本的な品詞として考えます。
また,名詞・形容詞・副詞については,1語だけでなく,同じ働きをする句や節まで含めて広く「名詞」「形容詞」「副詞」と呼びます。その形に応じて,「名詞語・名詞句・名詞節」のように区別します。
基本的な品詞
名詞 / 動詞 / 形容詞 / 副詞 / 接続詞
| 品詞 | 基本的な働き | 例文中の例 |
|---|---|---|
| 名詞 | 人・もの・ことなどを表し,S・O・Cなどとして働く。 | I / a small boy with blue eyes |
| 動詞 | 動作・状態などを表し,節の中心となる。 | came / found |
| 形容詞 | 名詞の性質・状態などを説明したり,S・Oについて補足説明したりする。 | small / with blue eyes / standing by my bed |
| 副詞 | 動詞・形容詞・副詞・文などに,時・場所・様子・程度などの情報を加える。 | home / by my bed / When I came home |
| 接続詞 | 語・句・節などを結びつけ,それらの関係を示す。 | When |
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名詞
名詞とは,人・もの・ことなどを表し,文中でS・O・Cなどとして働くものです。
当サイトでは,名詞として働くものをまとめて「名詞」と呼び,その形に応じて名詞語・名詞句・名詞節に分けます。
動詞
動詞とは,人・もの・ことの動作・状態などを表すものです。特に述語動詞は,主語Sと結びついて節の中心となります。
例文では,came と found が述語動詞です。
形容詞
形容詞とは,名詞の性質・状態などを説明したり,S・Oについて補足説明したりするものです。
当サイトでは,形容詞として働くものをまとめて「形容詞」と呼び,その形に応じて形容詞語・形容詞句・形容詞節に分けます。
副詞
副詞とは,動詞・形容詞・副詞・文などに,時・場所・様子・程度などの情報を加えるものです。
当サイトでは,副詞として働くものをまとめて「副詞」と呼び,その形に応じて副詞語・副詞句・副詞節に分けます。
接続詞
接続詞とは,語・句・節などを結びつけ,それらの関係を示すものです。
例文では,When が I came home という節を後ろの主節に結びつけています。
名詞・形容詞・副詞は「語・句・節」に分かれる
名詞 → 名詞語・名詞句・名詞節
形容詞 → 形容詞語・形容詞句・形容詞節
副詞 → 副詞語・副詞句・副詞節
| 品詞 | 語 | 句 | 節 |
|---|---|---|---|
| 名詞 | 名詞語 boy | 名詞句 a small boy | 名詞節 what he said |
| 形容詞 | 形容詞語 small | 形容詞句 with blue eyes | 形容詞節 who lives here |
| 副詞 | 副詞語 slowly | 副詞句 by my bed | 副詞節 When I came home |
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名詞語・名詞句・名詞節
名詞は,その形によって名詞語・名詞句・名詞節に分けることができます。
boy のように1語なら名詞語,a small boy のように句なら名詞句,what he said のようにS+Vを含む節なら名詞節です。形は異なりますが,いずれも名詞として働きます。
形容詞語・形容詞句・形容詞節
形容詞も,その形によって形容詞語・形容詞句・形容詞節に分けることができます。
small は形容詞語,with blue eyes は形容詞句,who lives here は形容詞節です。いずれも名詞について説明するという点で共通しています。
副詞語・副詞句・副詞節
副詞も,その形によって副詞語・副詞句・副詞節に分けることができます。
slowly は副詞語,by my bed は副詞句,When I came home は副詞節です。いずれも動詞・形容詞・副詞・文などに情報を加えます。
応用的な品詞
それぞれを独立した品詞として暗記するのではなく,基本的な品詞との関係から整理する
| なまえ | 基本的な働き | 基本的な品詞との関係 |
|---|---|---|
| 代名詞 | 人・もの・ことなどを指し示す。 | 名詞として働く。 |
| 助動詞 | 可能・推量・義務・意志などの意味を加える。 | 動詞と結びついて働く。 |
| 限定詞 | 名詞の指示範囲・数量などを限定する。 | 名詞と結びつく。 |
| 前置詞 | 後ろに名詞などを伴い,他の要素との関係を示す。 | 前置詞句全体として,主に形容詞・副詞として働く。 |
| 準動詞 | 動詞としての性質を残しながら,述語動詞とは異なる働きをする。 | 名詞・形容詞・副詞として働く。 |
| 関係詞 | 節の内部で一定の役割を果たしながら,その節を他の要素に結びつける。 | 名詞・形容詞・副詞などの働きと,接続詞の働きとをあわせ持つ。 |
| 疑問詞 | 不明な人・もの・場所・時・方法などを表す。 | 名詞・形容詞・副詞として働く。 |
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代名詞
代名詞とは,人・もの・ことなどを,名詞を繰り返さずに指し示すものです。
代名詞は文中で名詞として働きます。たとえば,例文の I は代名詞ですが,主節では名詞としてSの役割を果たしています。
助動詞
助動詞とは,動詞と結びついて,可能・推量・義務・意志などの意味を加えるものです。
たとえば,can swim の can や will come の will が助動詞です。
限定詞
限定詞とは,名詞がどのものを指すのか,いくつあるのかなどを限定するものです。
例文では,a が boy を,my が bed を限定しています。限定詞は名詞と結びつき,名詞句を作ります。
前置詞
前置詞とは,後ろに名詞などを伴い,その名詞と他の要素との関係を示すものです。
前置詞を中心とするまとまりは,主に形容詞または副詞として働きます。例文では,with blue eyes が形容詞句,by my bed が副詞句です。
準動詞
準動詞とは,動詞としての性質を残しながら,文中で名詞・形容詞・副詞として働くものです。不定詞・動名詞・分詞などがあります。
例文の standing by my bed は stand という動詞をもとにした分詞を中心とするまとまりで,目的語の状態を説明する形容詞として働いています。
関係詞
関係詞とは,節の内部で名詞・形容詞・副詞などとして一定の役割を果たしながら,その節を他の要素に結びつけるものです。
そのため,関係詞は基本的な品詞の働きを組み合わせたものとして整理できます。
疑問詞
疑問詞とは,不明な人・もの・場所・時・方法などを表すものです。
疑問詞は,文中で名詞・形容詞・副詞として働きます。たとえば Who came? の Who は名詞,Which book do you want? の Which は形容詞,Where do you live? の Where は副詞として働いています。
品詞と文の要素との関係
品詞=そのことばがどのように働くか
文の要素=その文・節の中でどの役割を果たすか
| 品詞 | 文の要素 |
|---|---|
| 名詞 | S・O・Cになりうる。 |
| 動詞 | 述語動詞であればVになる。 |
| 形容詞 | Cになったり,Mとして名詞を修飾したりする。 |
| 副詞 | Mになる。 |
| 接続詞 | 語・句・節などを結びつける。 |
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品詞と文の要素は別の分類
品詞と文の要素は,同じことばを異なる観点から分類したものです。
たとえば,a small boy with blue eyes は「名詞」であり,形としては「名詞句」です。そして,この文の中では found のOとして働いています。
名詞と文の要素
名詞は,文の中でS・O・Cになることができます。
したがって,「名詞=O」ではありません。同じ名詞でも,文によってS・O・Cのいずれかとして働きます。
形容詞と文の要素
形容詞は,CとしてS・Oを説明したり,Mとして名詞を修飾したりします。
副詞と文の要素
副詞はMとして働きます。例文の When I came home は副詞節であり,主節全体に「いつ」の情報を加えるMです。
アニメ『ポケットモンスター』にたとえるなら,品詞はポケモンのタイプ,文の要素はパーティの中で担当する役割のようなものです。
同じ品詞でも,文の中では異なる役割を担当することがあります。
3つの見方を区別しよう
文の構成単位 → 語・句・節・文のどれか
品詞 → 名詞・動詞・形容詞・副詞・接続詞のどれか
文の要素 → S・V・O・C・Mのどれか
→ 構成単位:句
→ 品詞:名詞(名詞句)
→ 文の要素:O
with blue eyes
→ 構成単位:句
→ 品詞:形容詞(形容詞句)
→ boy を修飾
standing by my bed
→ 構成単位:句
→ 品詞:形容詞(分詞を中心とする句)
→ 文の要素:C
When I came home
→ 構成単位:節
→ 品詞:副詞(副詞節)
→ 文の要素:M
by my bed
→ 構成単位:句
→ 品詞:副詞(副詞句)
→ standing を修飾