- -ly がつくと意味が変わる副詞/使い分けが紛らわしい副詞
- 否定の意味をもつ副詞/文全体を修飾する副詞
- 語順に注意が必要な副詞
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副詞 Level 1では,副詞の働き,作り方,置く位置を整理しました。このページでは,入試でよく問われる-ly がつくと意味が変わる副詞,使い分けが紛らわしい副詞,否定の意味をもつ副詞,文全体を修飾する副詞,そして語順に注意が必要な副詞を見ていきます。
-ly がつくと意味が変わる副詞
hard(熱心に)/ hardly(ほとんど〜ない)
late(遅く)/ lately(最近)
形容詞と同じ形の副詞に -ly がつくと,まったく別の意味になることがある
| 副詞 | 意味 | + -ly | 意味 |
|---|---|---|---|
| hard | 熱心に,激しく | hardly | ほとんど〜ない |
| late | 遅く | lately | 最近 |
| near | 近くに | nearly | ほとんど,危うく |
| high | 高く | highly | 非常に,高く(評価して) |
| most | 最も | mostly | たいてい,主に |
| short | 急に,不足して | shortly | まもなく |
| close | 近くに | closely | 綿密に,注意深く |
He works hard.
彼は熱心に働く。
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形容詞と同じ形の副詞に -ly がつくと,まったく別の意味になることがあります。hard は「熱心に」ですが hardly は「ほとんど~ない」,late は「遅く」ですが lately は「最近」という意味です。
He hardly works.
彼はほとんど働かない。
I haven't seen him lately.
私は最近彼に会っていない。
She thinks highly of her teacher.
彼女は先生を高く評価している。
lately は「最近」という意味で,ふつう現在完了と一緒に使います。
使い分けが紛らわしい副詞
already / yet / still
ago / before
very / much
too / either
already / yet / still
| 副詞 | 意味と使い方 | 例文 |
|---|---|---|
| already | 肯定文で「すでに,もう」 | I have already finished it. |
| yet | 否定文で「まだ」,疑問文で「もう」 | I haven't finished it yet. Have you finished it yet? |
| still | 「(今でも)まだ,依然として」 | He is still sleeping. |
He is still sleeping.
彼はまだ眠っている。
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already は肯定文で「すでに,もう」という意味です。yet は否定文で「まだ(~ない)」,疑問文で「もう」という意味になります。still は「(今でも)まだ,依然として」と,状態や動作が続いていることを表します。
ago / before
ago=現在から見て「〜前」→ 過去形と使う
before=過去のある時点から見て「〜前」→ 過去完了と使う
I met him three years ago.
私は3年前に彼に会った。
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ago は現在から見て「~前」を表すので,過去形と一緒に使います。before は過去のある時点から見て「(その)~前」を表すので,過去完了と一緒に使います。
She said that she had met him three years before.
彼女は,その3年前に彼に会ったと言った。
単独で使う before(以前に)は,現在完了と一緒に使うこともできます。I have seen him before.(私は以前彼に会ったことがある。)
very / much
| 副詞 | 修飾するもの |
|---|---|
| very | 形容詞・副詞の原級:very tall / very fast,現在分詞から生まれた形容詞:very interesting |
| much | 比較級:much taller,動詞:I like it very much.,過去分詞:much admired |
This book is much more interesting than that one.(× very more interesting)
この本はあの本よりずっとおもしろい。
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very は,形容詞・副詞の原級や,interesting のような現在分詞から生まれた形容詞を強めます。much は,比較級,動詞,過去分詞を強めます。比較級を very で強めることはできません(× very more interesting)。
too / either
肯定文の「〜も」= too / 否定文の「〜も(…ない)」= either
I like dogs, too.
私も犬が好きだ。
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「~も」は,肯定文では too,否定文では either を使います。
I don't like dogs, either.(× I don't like dogs, too.)
私も犬が好きではない。
否定の意味をもつ副詞
程度:hardly / scarcely(ほとんど〜ない)
頻度:rarely / seldom(めったに〜ない)
それ自体に否定の意味があるので,not と一緒に使わない
I could hardly believe the news.
私はその知らせをほとんど信じられなかった。
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hardly / scarcely は程度について「ほとんど~ない」,rarely / seldom は頻度について「めったに~ない」という意味です。それ自体に否定の意味があるので,not と一緒には使いません。
He seldom goes out on weekends.
彼は週末にめったに出かけない。
× I couldn't hardly believe it. のように,not と hardly を一緒に使うのは誤りです。hardly などを含む文を付加疑問文にするときは,肯定の付加疑問をつけます。He hardly studies, does he?
barely との違い
barely は「かろうじて〜する」という意味で,「〜できた」という肯定的な結果に重点があります。
I barely caught the last train.
私はかろうじて終電に間に合った。
hardly と barely はどちらも「ほんのわずか」を表しますが,hardly は「ほとんど〜ない」,barely は「かろうじて〜する」と,焦点が反対です。否定の表現については「否定」で詳しく扱います。
文全体を修飾する副詞
文頭などに置かれ,文の内容全体に対する話し手の判断を表す
同じ副詞でも,位置によって意味が変わることがある
Happily, he did not die.(文修飾)
幸いにも,彼は死ななかった。
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文頭などに置かれた副詞は,文の内容全体に対する話し手の判断を表すことがあります。同じ副詞でも,置く位置によって意味が変わることがあるので注意が必要です。
He did not die happily.(動詞修飾)
彼は幸せな死に方をしなかった。
Honestly, I don't know the answer.(文修飾)
正直なところ,私は答えを知らない。
He answered the question honestly.(動詞修飾)
彼はその質問に正直に答えた。
書き換えで確認する
文修飾の副詞は,It is + 形容詞 + that ~ の形に書き換えて確認することができます。
Clearly, he is wrong. = It is clear that he is wrong.
明らかに彼は間違っている。
これに対して He spoke clearly.(彼ははっきりと話した)の clearly は,spoke を説明する様態の副詞です。
語順に注意が必要な副詞
enough:形容詞・副詞の後ろ / 名詞の前
so / too + 形容詞 + a + 名詞
He is old enough to drive a car.(× enough old)
彼は車を運転できる年齢だ。
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enough は,形容詞・副詞を修飾するときはその後ろに,名詞を修飾するときはその前に置きます。また,so や too が形容詞と名詞をまとめて修飾するときは,so / too + 形容詞 + a + 名詞 の語順になります。
I don't have enough money to buy it.
私にはそれを買うだけのお金がない。
It was too difficult a question for me.
それは私には難しすぎる問題だった。
She is so kind a girl that everyone likes her.
彼女はとても親切な少女なので,みんなに好かれている。
so + 形容詞 + a + 名詞 と such + a + 形容詞 + 名詞
so と too は副詞なので,直後に形容詞を置き,その後に a + 名詞 を続けます。これに対して such は形容詞(限定詞)なので,such a kind girl の語順になります。
She is such a kind girl that everyone likes her.
彼女はとても親切な少女なので,みんなに好かれている。
so ~ that … / such ~ that … の構文は「接続詞 Level 2」で扱います。
副詞を見たら確認しよう
-ly の有無で意味が変わらないか → hard / hardly,late / lately
否定の副詞か → not と重ねない
位置によって意味が変わらないか → 文修飾か動詞修飾か
→ hard:「熱心に」/ lately:「最近」(現在完了と一緒に)
I can hardly hear you.
→ hardly:「ほとんど〜ない」(not は不要)
Naturally, she was angry.
→ 文修飾:「当然のことながら,彼女は怒った」