英文法・構文の要点

態 Level 2

2026年11月1日

  • 第4文型・第5文型の受動態/群動詞の受動態
  • by 以外の前置詞を使う受動態
  • It is said that ~ / S is said to ~,知覚動詞・使役動詞の受動態
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態 Level 1では,受動態の基本的な作り方を整理しました。このページでは,入試でよく問われる第4文型・第5文型の受動態,群動詞の受動態,by 以外の前置詞を使う受動態,It is said that ~ の構文など,受動態の具体的な用法を見ていきます。

第4文型の受動態

SVO1O2 → 2通りの受動態を作れる
O1(人)を主語にする / O2(物)を主語にする

He gave me a book.
彼は私に本をくれた。

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第4文型(SVO1O2)の文からは,O1(人)を主語にする受動態と,O2(物)を主語にする受動態の2通りを作れます。

I was given a book by him.(O1を主語に)
私は彼から本をもらった。

A book was given to me by him.(O2を主語に)
本が彼から私に与えられた。

O1が主語
I was given a book.
後ろにO2が残る
O2が主語
A book was given to me.
人の前に to が必要

buy,make など,第3文型への書き換えで for を使う動詞は,ふつう物(O2)を主語にした受動態だけを作ります。A cake was made for me by her.(× I was made a cake by her.)

第5文型の受動態

SVOC → Oを主語にして S + be + 過去分詞 + C
Cは主語にならず,そのまま後ろに残る

They call him Ken. → He is called Ken.
彼らは彼をケンと呼ぶ。→ 彼はケンと呼ばれている。

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第5文型(SVOC)の文を受動態にするときは,Oを主語にして S + be + 過去分詞 + C の形にします。Cは主語にならず,そのまま後ろに残ります。

We found the room empty. → The room was found empty.
私たちはその部屋が空だとわかった。→ その部屋は空だとわかった。

S He
V is called
C Ken.

群動詞の受動態

群動詞(動詞+前置詞など)は,ひとまとまりの他動詞として受動態にする
前置詞・副詞を落とさないことが重要

能動態受動態
His aunt looked after the child.The child was looked after by his aunt.
Everyone laughed at him.He was laughed at by everyone.
A stranger spoke to me.I was spoken to by a stranger.
A car ran over the cat.The cat was run over by a car.

I was spoken to by a stranger.(× I was spoken by a stranger.)
私は見知らぬ人に話しかけられた。

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look after(〜の世話をする),laugh at(〜を笑う),speak to(〜に話しかける)のように,2語以上で1つの他動詞として働くものを群動詞と言います。群動詞を受動態にするときは,全体をひとまとまりとして扱います。

受動態にすると,at by や to by のように前置詞が2つ並びます。これは誤りではありません。前置詞を1つ落とす誤りに注意しましょう。

take care of のような群動詞

take care of(〜の世話をする)のように名詞を含む群動詞は,2通りの受動態を作れることがあります。

The baby was taken care of by her.
その赤ちゃんは彼女に世話をされた。

Good care was taken of the baby.
その赤ちゃんは十分に世話をされた。

2文目は,care を主語にした形です。care に good などの形容詞がついている場合に使われます。

by 以外の前置詞を使う受動態

感情・状態を表す受動態は,by 以外の前置詞と結びつくことが多い

表現意味例文
be interested in〜に興味があるI am interested in history.
be surprised at〜に驚くWe were surprised at the news.
be pleased with〜に喜ぶ,満足するShe was pleased with the gift.
be satisfied with〜に満足するHe is satisfied with the result.
be covered with〜に覆われているThe mountain is covered with snow.
be filled with〜でいっぱいであるThe box was filled with toys.
be caught in(雨など)にあうI was caught in a shower.
be involved in〜に関わっているHe was involved in the accident.

We were surprised at the news.
私たちはその知らせに驚いた。

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感情や状態を表す受動態は,by 以外の前置詞と結びつくことが多くあります(be interested in ~,be surprised at ~,be covered with ~ など)。前置詞ごとまとめて覚えましょう。

I was caught in a shower on my way home.
私は帰宅途中ににわか雨にあった。

感情を表す動詞は「〜させる」

surprise は「驚く」ではなく「〜を驚かせる」という意味の他動詞です。そのため,人が「驚く」ときは受動態 be surprised を使います。

The news surprised us. → We were surprised at the news.
その知らせは私たちを驚かせた。→ 私たちはその知らせに驚いた。

interest(興味をもたせる),please(喜ばせる),satisfy(満足させる),disappoint(がっかりさせる),excite(興奮させる)なども同じです。この考え方は「分詞」の surprising / surprised の区別にもつながります。

前置詞によって意味が変わる受動態

表現意味例文
be known to〜に知られているHe is known to everyone.
be known for〜で有名であるKyoto is known for its temples.
be known as〜として知られているHe is known as a great pianist.
be made of〜でできている(材料)This desk is made of wood.
be made from〜から作られる(原料)Wine is made from grapes.
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同じ動詞の受動態でも,後ろの前置詞によって意味が変わるものがあります。be known to ~ は「~に知られている」,be known for ~ は「~で有名である」,be known as ~ は「~として知られている」という意味です。また,be made of ~ は材料を,be made from ~ は原料を表します。

be made of は材料が見た目でわかる場合(木の机),be made from は原料が変化して見た目ではわからない場合(ぶどうからワイン)に使います。

It is said that ~ と S is said to ~

They say that S V → It is said that S V → S is said to V
think / believe / report / know / expect なども同じ形をとる

They say that he is rich.
彼は金持ちだと言われている。

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They say that S V は,It is said that S V,または S is said to V という受動態に書き換えられます。think,believe,report,know,expect なども同じ形をとります。

「〜だと言われている」は,次の2つの受動態で表せます。

It is said that he is rich.
彼は金持ちだと言われている。

He is said to be rich.
彼は金持ちだと言われている。

It is said that ~
It is said that he is rich.
It は that 節を指す形式主語
S is said to ~
He is said to be rich.
that 節の主語を文の主語にする

時がずれる場合は完了不定詞

「言われている」のは現在で,「金持ちだった」のが過去の場合は,to have + 過去分詞(完了不定詞)を使います。

They say that he was rich. → He is said to have been rich.
彼はかつて金持ちだったと言われている。

完了不定詞については「不定詞」で詳しく扱います。

知覚動詞・使役動詞の受動態

能動態で原形不定詞 → 受動態では to 不定詞
see / hear / make などが受動態になると,後ろに to が現れる

I saw him enter the room. → He was seen to enter the room.
私は彼が部屋に入るのを見た。→ 彼は部屋に入るところを見られた。

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知覚動詞(see,hear など)や使役動詞 make は,能動態では後ろに原形不定詞をとりますが,受動態になると to 不定詞に変わります。

They made him wait for an hour. → He was made to wait for an hour.
彼らは彼を1時間待たせた。→ 彼は1時間待たされた。

受動態にしたときに to を落とす誤りがよく問われます。× He was made wait. とは言いません。

能動態で受動の意味を表す動詞

sell / read / write / wash などが自動詞として使われ,「〜される」の意味を表す
主語の性質を述べる文で,well / easily などの副詞を伴うことが多い

This book sells well.
この本はよく売れる。

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sell,read,write,wash などは,自動詞として使われると「~される」という受動の意味を表すことがあります。主語の性質を述べる文で,well や easily などの副詞を伴うことが多い用法です。

This pen writes smoothly.
このペンはなめらかに書ける。

The door won't open.
ドアがどうしても開かない。

受動態との違い

This book is sold at that store.(受動態)は,「その店で売られている」という事実を述べます。これに対して This book sells well. は,「よく売れる本だ」という本の性質を述べます。

受動態を見たら確認しよう

文型は何か → 第4文型は2通り,第5文型はCが残る
群動詞か → 前置詞を落とさない
前置詞は by か → 感情・状態の表現は別の前置詞

よくある誤りを確認する
× I was spoken by a stranger.
→ I was spoken to by a stranger.:群動詞の前置詞を残す

× He was made wait for an hour.
→ He was made to wait for an hour.:受動態では to が必要

× I was surprising at the news.
→ I was surprised at the news.:人は「驚かされる」側

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