リスニング問題は,放送される英語を聞いて設問に答える問題です。英語を聞き取る力はもちろんですが,放送が始まる前の準備と,放送中にどこを集中して聞くかによっても,得点は大きく変わります。このページでは,リスニング問題の基本方針と,放送前の「予習」,放送中の聞き方を整理します。
リスニングの基本方針
「目から与えられる」情報 / 「耳から与えられる」情報を最大限活用して,集中して問題に取り組む
| 情報 | 活用のしかた |
|---|---|
| 「目から与えられる」情報 | 放送前に,問題用紙の設問・選択肢から内容を予測する(予習) |
| 「耳から与えられる」情報 | 放送中に,大意をつかみ,設問に関係する箇所を集中的に聞く(放送) |
リスニングは「耳で聞く」問題ですが,問題用紙に書かれている情報も大きな手がかりになります。放送が始まる前の時間を,ぼんやり待つのではなく予習に使いましょう。
放送前:「目から与えられる」情報(予習)
選択肢の情報をもとに「状況設定」「出来事」を大雑把に把握する
話全体のテーマ・トピックをイメージする / 設問で問われている内容を把握する
(b) She forgot her ticket.
(c) The concert was canceled.
(d) She arrived at the wrong hall.
選択肢を見るだけで,「女性がコンサートに行こうとしてトラブルにあった」という場面の見当がつきます。場面が分かっていれば,放送が始まってからの聞き取りがずっと楽になります。設問の What / Why / Where なども確認し,何を聞き取ればよいかを決めておきましょう。
放送中:「耳から与えられる」情報
1回目の放送では「大意・全体の流れ」「5W1H」をつかみ,2回目に聞くべき箇所のアタリをつける
2回目の放送では,設問に関係する箇所を集中的に聞く
| 放送 | 聞き方 |
|---|---|
| 1回目 | 話の大意・全体の流れをつかむ / 5W1H(いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どのように)をおさえる / 答えに関係しそうな箇所のアタリをつける |
| 2回目 | 1回目でアタリをつけた箇所を集中的に聞く / 1回目の答えを確認する |
放送が1回しか流れない問題もあります(共通テストの後半の問題など)。その場合は,予習で設問を確認し,1回で設問に関係する箇所を聞き取るつもりで臨みましょう。
聞き取りで注意するポイント
| ポイント | 注意点 |
|---|---|
| 逆接の後 | but / actually / however の後に,答えにつながる情報が来やすい |
| 言い換え | 正解の選択肢は,放送の表現を言い換えていることが多い |
| 数字・時間 | 「30分遅れ」「2人分の割引」など,計算が必要になることがある |
| 話の最後 | 結論や次の行動(What will the man do next?)は最後に述べられやすい |
W: I was planning to take the 7 o'clock train, but actually, I'm going to drive instead.
女性:7時の電車に乗るつもりだったけど,実は代わりに車で行くことにしたの。
放送の中に「7時の電車」という語句が出てきても,but actually の後で予定が変わっています。「女性はどうやって行くか」と問われたら,答えは「車」です。放送で聞こえた語句をそのまま含む選択肢は,ひっかけであることが少なくありません。
確認しよう
予習 → 選択肢・設問から状況設定と聞くべきことを予測する
1回目の放送 → 大意・5W1H をつかみ,アタリをつける
2回目の放送 → 設問に関係する箇所を集中的に聞く
→ 正解の選択肢:The meeting will be held later than planned.
→ 「月曜から水曜に変更」を「予定より後に開かれる」と言い換えている
放送:I'm afraid all the tickets are sold out.
→ 正解の選択肢:There are no tickets left.
→ sold out(売り切れ)を no tickets left(チケットが残っていない)と言い換えている