英文法・構文の要点

動名詞 Level 3

2026年11月1日

  • 動名詞を使った慣用表現
  • 能動の形で受動の意味を表す動名詞
  • 動名詞と現在分詞の区別/動名詞と不定詞の微妙な違い
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このページでは,難関大入試で求められる動名詞の発展事項を扱います。動名詞を使った慣用表現,能動の形で受動の意味を表す動名詞,そして動名詞と現在分詞の区別を整理しましょう。動名詞 Level 1・Level 2の内容を理解したうえで読み進めてください。

動名詞を使った慣用表現

形と意味をセットで覚える
英作文・並べかえ・英文和訳のすべてで問われる

表現意味
There is no doing〜することはできない
It is no use / good doing〜しても無駄だ
cannot help doing〜せずにはいられない
feel like doing〜したい気がする
on doing〜するとすぐに
in doing〜するときに,〜する際に
be worth doing〜する価値がある
It goes without saying that ~〜は言うまでもない
make a point of doing必ず〜することにしている
be on the point of doingまさに〜しようとしている

There is no telling what will happen.
何が起こるかはわからない。

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動名詞を使った慣用表現は,形と意味をセットで覚えましょう。It is no use doing「~しても無駄だ」,On doing「~するとすぐに」,be worth doing「~する価値がある」などは,英作文・並べかえ・英文和訳のすべてで問われます。

It is no use crying over spilt milk.
こぼれたミルクを嘆いても無駄だ。(覆水盆に返らず)

On hearing the news, she burst into tears.
その知らせを聞くとすぐに,彼女はわっと泣き出した。

This book is worth reading.
この本は読む価値がある。

be worth doing の構造

This book is worth reading. では,主語 this book が reading の意味上の目的語になっています(read this book)。そのため,× This book is worth reading it. とはしません。

It is worth reading this book.
この本を読むことは価値がある。

この形では,It が形式主語,reading this book の内容が真の主語にあたります。

on doing と in doing

on doing は「〜するとすぐに」(= as soon as),in doing は「〜するときに,〜する際に」(= when)という意味です。前置詞の意味の違いに注目しましょう。

能動の形で受動の意味を表す動名詞

need / want / require + doing:「〜される必要がある」
= need to be done

This car needs repairing.(= This car needs to be repaired.)
この車は修理が必要だ。

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need / want / require + doing は,「~される必要がある」という受動の意味を表します。need to be done と同じ意味です。

The room wants cleaning.
その部屋は掃除する必要がある。

動名詞
needs repairing
形は能動,意味は受動
不定詞
needs to be repaired
受動態の不定詞

need doing の動名詞は,主語が「〜される」側です。The car needs repairing. では,車が「修理される」側です。be worth doing と同じく,動名詞の後ろに目的語を置きません。

動名詞と現在分詞の区別

動名詞 + 名詞:「〜するための(名詞)」(用途)
現在分詞 + 名詞:「〜している(名詞)」(状態)

a sleeping bag(動名詞:寝るための袋)
寝袋

種類例と意味
動名詞(用途)a sleeping bag(寝袋)/ a waiting room(待合室)/ a smoking room(喫煙室)/ drinking water(飲料水)
現在分詞(状態)a sleeping baby(眠っている赤ちゃん)/ a waiting man(待っている男性)/ boiling water(沸騰している湯)
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動名詞 + 名詞 は「~するための(名詞)」という用途を,現在分詞 + 名詞 は「~している(名詞)」という状態を表します。

a sleeping baby(現在分詞:眠っている赤ちゃん)
眠っている赤ちゃん

見分け方

名詞を for + doing で言い換えられれば動名詞,名詞が doing していると言えれば現在分詞です。

a sleeping bag → a bag for sleeping(寝るための袋)→ 動名詞
a sleeping baby → a baby who is sleeping(眠っている赤ちゃん)→ 現在分詞

発音でも区別できます。動名詞 + 名詞は前の語(sléeping bag),現在分詞 + 名詞は後ろの名詞(sleeping báby)を強く読むのが原則です。

動名詞と不定詞の微妙な違い

like / love / hate + doing:実際の行為・習慣
like / love / hate + to do:その時々の行為・選択

I like swimming.
私は泳ぐことが好きだ。(習慣として)

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like / love / hate + doing は実際の行為や習慣を,like / love / hate + to do はその時々の行為や選択を表す傾向があります。

I'd like to swim today.
今日は泳ぎたい。(その時の希望)

I hate to say this, but you are wrong.
こんなことは言いたくないのだが,あなたは間違っている。

名詞的に使われる不定詞と動名詞

主語や補語として使う場合,動名詞は「一般的な行為」,不定詞は「個別の行為・これからの行為」を表す傾向があります。

Seeing is believing.
百聞は一見にしかず。

To see him is to love him.
彼に会えば必ず好きになる。

厳密な規則ではありませんが,英文和訳のニュアンスをとらえるのに役立ちます。

動名詞を見たら確認しよう

慣用表現 → 形と意味をセットで
need / worth + doing → 主語が「される」側,目的語を置かない
doing + 名詞 → 用途(動名詞)か状態(現在分詞)か

慣用表現と区別を確認する
I couldn't help laughing at his joke.
→ cannot help doing:「彼の冗談に笑わずにはいられなかった」

Your shoes need polishing.
→ need doing:「あなたの靴は磨く必要がある」

Please wait in the waiting room.
→ 動名詞(用途):「待合室」

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