英文法・構文の要点

時制 Level 3

2026年11月1日

  • 状態動詞の進行形/進行形・現在形の特殊な用法
  • 未来を表すさまざまな表現
  • 時制の一致とその例外/時制が関わる重要構文
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このページでは,難関大入試で求められる時制の発展事項を扱います。状態動詞の進行形,進行形・現在形の特殊な用法,未来を表すさまざまな表現,時制の一致とその例外,そして時制が関わる重要構文を整理しましょう。時制 Level 1・Level 2の内容を理解したうえで読み進めてください。

状態動詞が進行形になる場合

原則:状態動詞は進行形にしない
例外:一時的な状態 / 変化の途中 / 意味が変わる場合

場合例文と意味
一時的な状態・ふるまいHe is being kind today.
彼は今日は(いつもと違って)親切にふるまっている。
変化の途中She is resembling her mother more and more.
彼女はますます母親に似てきている。
動作動詞としての意味I'm thinking about my future.
私は自分の将来について考えているところだ。
丁寧・控えめな表現I was wondering if you could help me.
手伝っていただけないかと思っているのですが。
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状態動詞は原則として進行形にしませんが,一時的な状態を表す場合,変化の途中を表す場合,意味が変わって動作を表す場合には,進行形になることがあります。

動詞 Level 1で,状態動詞は原則として進行形にしないことを学びました。しかし,次のような場合には進行形になることがあります。

be being + 形容詞

He is kind. は「彼は(もともと)親切な人だ」という性質を表します。これに対して He is being kind. は,「(今は一時的に)親切にふるまっている」という意味になり,「いつもはそうではない」というニュアンスを含むことがあります。

意味によって動作動詞になる状態動詞

think:「〜だと思う」(状態)/「考えをめぐらせる」(動作)
see:「見える」(状態)/「会う,面会する」(動作) 例:I'm seeing a doctor this afternoon.
have:「持っている」(状態)/「食べる,過ごす」(動作) 例:We are having a good time.

進行形・現在形の特殊な用法

always + 進行形 → 非難・不満
現在進行形 → 確定的な近い未来の予定
現在形 → 時刻表などで決まっている未来

He is always complaining about his job.
彼はいつも仕事の不満ばかり言っている。

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always + 進行形は,話し手の非難や不満を表します。現在進行形は,すでに手はずが整った確定的な近い未来の予定を,現在形は時刻表などで決まっている未来を表します。

I am leaving for London tomorrow.
私は明日ロンドンへ出発する。

The train leaves at 7:30 tomorrow morning.
その列車は明朝7時30分に出発する。

always + 進行形
is always complaining
話し手のいらだち
現在進行形
am leaving
すでに手はずが整った予定
現在形
leaves at 7:30
時刻表・スケジュール

未来進行形の「成り行き」の意味

未来進行形は,「(このまま行けば自然の成り行きで)〜することになる」という意味を表すことがあります。意志を含まないため,will よりも柔らかい言い方になります。

I will be seeing him at the meeting tomorrow.
明日の会議で彼に会うことになるでしょう。

未来を表すさまざまな表現

表現意味例文
be about to doまさに〜しようとしているThe train is about to leave.
be on the point of doingまさに〜しようとしているShe was on the point of crying.
be due to do〜する予定であるThe plane is due to arrive at noon.
was / were going to do〜するつもりだった(が,しなかった)I was going to call you, but I forgot.

I was going to call you, but I forgot.
あなたに電話するつもりだったのですが,忘れてしまいました。

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未来のことは,will や be going to のほかにもさまざまな表現で表せます。be about to do と be on the point of doing は「まさに~しようとしている」,be due to do は「~する予定である」という意味です。was / were going to do は「~するつもりだった(が,しなかった)」という,実現しなかった過去の予定を表します。

be about to は「今にも〜しようとしている」というごく近い未来を表すので,tomorrow などの未来の時点を表す語句とは一緒に使いません。

be to 不定詞

be to do も「〜することになっている(予定)」を表しますが,予定以外にも義務・可能・運命・意図などの意味があります。詳しくは「不定詞」で扱います。

時制の一致

主節の動詞が過去 → 従属節の時制も過去へずらす
現在 → 過去 / 過去・現在完了 → 過去完了 / will → would

主節が現在主節が過去
I think he is busy.I thought he was busy.
I think he was busy.I thought he had been busy.
I think he has finished it.I thought he had finished it.
I think he will come.I thought he would come.

I thought he was busy.
私は彼が忙しいと思った。

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主節の動詞が過去形になると,それに合わせて従属節(特に名詞節)の動詞も「1つ過去へ」ずらします。これを時制の一致と言います。

日本語では「忙しいと思った」と言うので,was を is にしてしまいがちです。英語では,主節の thought に合わせて従属節も過去形にします。

時制の一致の例外

時制の一致を受けないもの
不変の真理 / 現在も続く習慣・事実 / 歴史上の事実 / 仮定法

例外例文
不変の真理The teacher said that the earth goes around the sun.
現在も続く習慣・事実He said that he gets up at six every day.
歴史上の事実We learned that Columbus reached America in 1492.
仮定法She said that she wished she were rich.

We learned that Columbus reached America in 1492.(× had reached)
私たちは,コロンブスが1492年にアメリカに到達したことを学んだ。

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主節の動詞が過去でも,不変の真理,現在も続く習慣・事実,歴史上の事実,仮定法は,時制の一致を受けません。

歴史上の事実は,主節より前の出来事であっても過去完了にせず過去形のままにします。年号などによって時が明らかだからです。

現在も続く事実を過去形にする場合

「現在も続く習慣・事実」は,時制の一致をさせて過去形にしても誤りではありません。現在形を使うと「今もそうだ」ということを話し手が強調していることになります。

時制の一致は,話法の書き換え(直接話法 ⇔ 間接話法)とも深く関わります。詳しくは「話法」で扱います。

時制が関わる重要構文

「〜するとすぐに…」:Hardly / Scarcely + had S done + when / before …
No sooner + had S done + than …
「まもなく〜するだろう」:It will not be long before ~

Hardly had I arrived home when it began to rain.
私が家に着くとすぐに雨が降り始めた。

先の出来事
had arrived
過去完了
後の出来事
began
過去形
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「~するとすぐに…」は,Hardly / Scarcely + had S done + when / before … または No sooner + had S done + than … で表します。どちらも否定の意味の語が文頭に出るので,後ろは倒置の語順になります。「まもなく~するだろう」は It will not be long before ~ で表します。

No sooner had he seen me than he ran away.
彼は私を見るとすぐに逃げ出した。

It will not be long before he comes back.
まもなく彼は帰ってくるだろう。

It was not until I lost my health that I realized its value.
健康を失って初めて,私はそのありがたさに気づいた。

Hardly ... when と No sooner ... than の構造

これらの構文では,「先に起きた出来事」を過去完了,「すぐ後に起きた出来事」を過去形で表します。また,hardly や no sooner のような否定の意味をもつ語が文頭にくるため,後ろが倒置(had + S + 過去分詞)になります。倒置しない形では,次のようになります。

I had hardly arrived home when it began to rain.
私が家に着くとすぐに雨が降り始めた。

It will not be long before ~

直訳は「〜する前に長くはないだろう」で,「まもなく〜するだろう」の意味です。before 節は時を表す副詞節なので,未来のことでも現在形(comes)を使います。

It was not until ~ that …

直訳は「〜まで…しなかった」で,「〜して初めて…した」の意味です。not until ~ を強調構文の It was ~ that … で強調した形です。強調構文については「強調」で扱います。

時制を見たら確認しよう

状態動詞の進行形 → 一時的・変化の途中・意味の変化
時制の一致 → 主節が過去なら従属節もずらす(例外に注意)
重要構文 → 先の出来事は過去完了,後の出来事は過去形

「時のずれ」を形で表す
I thought he had been ill.
→ 思ったのは過去,病気だったのはそれより前:過去完了

We learned that the Meiji era began in 1868.
→ 歴史上の事実:過去完了にせず過去形

Scarcely had she left when the phone rang.
→ 出かけたのが先(過去完了),電話が鳴ったのが後(過去形)

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