英文法・構文の要点

名詞 Level 2

2026年11月1日

  • 集合名詞の単数扱い・複数扱い
  • 可算・不可算で意味が変わる名詞/複数形の特別な用法
  • 名詞の所有格/抽象名詞を使った重要表現
詳しい説明を読む

名詞 Level 1では,名詞の働き,可算名詞と不可算名詞の区別,名詞の種類,複数形の作り方を整理しました。このページでは,入試でよく問われる集合名詞の扱い,数え方によって意味が変わる名詞,複数形の特別な用法,所有格,そして抽象名詞を使った重要表現を見ていきます。

集合名詞の単数扱いと複数扱い

集団全体を1つのまとまりと考える → 単数扱い
集団を構成する一人ひとりを考える → 複数扱い

My family is large.
私の家族は大家族だ。

単数扱い
My family is large.
家族という「1つの集団」
複数扱い
My family are all early risers.
家族の「一人ひとり」
詳しい説明を読む

family,class,team,audience,committee などの集合名詞は,何に注目するかによって単数扱いにも複数扱いにもなります。

My family are all early risers.
私の家族はみんな早起きだ。

構成員に注目して複数扱いにする用法は,主にイギリス英語で見られます。アメリカ英語では,集合名詞はふつう単数扱いにします。

常に複数扱いの集合名詞

police(警察),people(人々),cattle(牛)は,形は単数ですが常に複数扱いにします。a をつけたり,-s をつけたりすることもありません。

The police are investigating the case.
警察はその事件を捜査している。

Many people were at the party.
多くの人がパーティーにいた。

常に単数扱いの集合名詞

furniture(家具),baggage / luggage(手荷物),machinery(機械類)は,複数のものの集まりを表しますが,不可算名詞なので常に単数扱いにします。

All the furniture in this room is new.
この部屋の家具はすべて新しい。

可算・不可算で意味が変わる名詞

同じ名詞でも,可算名詞として使うか不可算名詞として使うかで意味が変わる

名詞不可算名詞のとき可算名詞のとき
paper紙新聞,論文,書類
glassガラスコップ,(複数形で)眼鏡
room余地,空間部屋
time時間回,(複数形で)時代
work仕事作品
experience経験体験,経験したこと

There is no room for doubt.
疑う余地はない。

詳しい説明を読む

同じ名詞でも,可算名詞として使うか不可算名詞として使うかで意味が変わるものがあります。たとえば room は不可算名詞では「余地,空間」,可算名詞では「部屋」,work は不可算名詞では「仕事」,可算名詞では「作品」という意味です。

This hotel has fifty rooms.
このホテルには50の部屋がある。

I have read the works of Natsume Soseki.
私は夏目漱石の作品を読んだことがある。

複数形で特別な意味を表す名詞

複数形になると,単数形とは異なる意味を表す名詞がある

単数形複数形複数形の意味
arm(腕)arms武器
manner(方法)manners行儀,作法
good(善)goods商品
custom(習慣)customs税関
pain(痛み)pains苦労,骨折り

He has good manners.
彼は行儀がよい。

詳しい説明を読む

名詞の中には,複数形になると単数形とは異なる意味を表すものがあります。たとえば pain は「痛み」ですが,pains は「骨折り,苦労」という意味になります。

She took great pains to finish the work.
彼女はその仕事を終えるのに大変苦労した。

常に複数形で使う表現

2つの部分からなる物 → 常に複数形(a pair of ~ で数える)
相手や対になるものが必要な行為 → 複数形(相互複数)

I bought two pairs of shoes.
私は靴を2足買った。

表現意味
shake hands with ~〜と握手する
make friends with ~〜と友達になる
change trains電車を乗り換える
take turns交代でする
詳しい説明を読む

trousers(ズボン),scissors(はさみ),glasses(眼鏡),shoes(靴)のように,2つの部分が組になっている物は常に複数形で使い,a pair of ~ で数えます。

また,次のような表現では,相手や交換するものが必要なため,名詞を複数形にします。これを相互複数と言います。

I made friends with him at school.(× made a friend with)
私は学校で彼と友達になった。

We changed trains at Osaka.
私たちは大阪で電車を乗り換えた。

名詞の所有格

人・動物 → 's / 無生物 → of
時間・距離・金額などは無生物でも 's を使える

種類例
人・動物my father's car / the dog's tail
無生物the leg of the table / the roof of the house
時間・距離・金額today's newspaper / ten minutes' walk / a dollar's worth

The station is ten minutes' walk from here.
駅はここから歩いて10分のところにある。

詳しい説明を読む

所有格は,人や動物には 's を,無生物には of を使うのが原則です。ただし,時間・距離・金額などは,無生物でも 's を使えます(today's newspaper など)。

独立所有格

所有格の後ろの名詞が文脈から明らかなとき,特に「家」「店」を表す場合は,名詞を省略することがあります。

I stayed at my uncle's last night.
昨夜はおじの家に泊まった。

二重所有格

a,this,some などと所有格(my など)は,名詞の前に並べて置くことができません。その場合は a friend of mine のように of + 所有代名詞 の形を使います。

He is a friend of mine.(× a my friend)
彼は私の友人の一人だ。

This book of Tom's is interesting.
トムのこの本はおもしろい。

限定詞については「限定詞・冠詞」で詳しく扱います。

抽象名詞を使った重要表現

of + 抽象名詞 = 形容詞 / with + 抽象名詞 = 副詞

表現同じ意味の語
of importanceimportant(重要な)
of useuseful(役に立つ)
of valuevaluable(価値のある)
with easeeasily(簡単に)
with carecarefully(注意深く)
with kindnesskindly(親切に)

This book is of great use.(= very useful)
この本はとても役に立つ。

S This book
V is
C of great use.
詳しい説明を読む

of + 抽象名詞は形容詞と同じ働きをし(of importance = important),with + 抽象名詞は副詞と同じ働きをします(with ease = easily)。

He solved the problem with ease.(= easily)
彼はその問題を簡単に解いた。

そのほかの重要表現

抽象名詞 + itself / all + 抽象名詞:「とても〜だ」

She is kindness itself. = She is all kindness.
彼女はとても親切だ。

to one's + 感情を表す名詞:「(人が)〜したことに」

To my surprise, he passed the exam.
驚いたことに,彼は試験に合格した。

have the + 抽象名詞 + to do:「〜にも…する」

She had the kindness to show me the way.
彼女は親切にも私に道を教えてくれた。

名詞を見たら確認しよう

集合名詞 → 単数扱いか複数扱いか
意味 → 可算か不可算か,単数形か複数形かで意味が変わらないか
表現 → of + 抽象名詞,with + 抽象名詞

形の違いから意味を読み取る
I need some paper.
→ 不可算名詞:「紙」

I read three papers on this topic.
→ 可算名詞:「論文」

This information is of great value.
→ of + 抽象名詞:「とても価値がある」(= very valuable)

-英文法・構文の要点
-, , , ,