英文法・構文の要点

否定 Level 2

2026年11月1日

  • 部分否定と全体否定
  • 二重否定/否定の強調
  • 否定の位置(I don't think ~)
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否定 Level 1では,否定文の作り方,否定語・準否定語,否定疑問文への答え方を整理しました。このページでは,入試でよく問われる部分否定と全体否定,二重否定,否定の強調,そして否定の位置(I don't think ~)を見ていきます。

部分否定と全体否定

not + all / every / always / both など「全部」を表す語 → 部分否定「すべてが〜というわけではない」
no / none / never / neither など → 全体否定「どれも〜ない」

部分否定全体否定
not all ~(すべてが〜とは限らない)none / no ~(どれも〜ない)
not every ~(どの〜も…とは限らない)no ~(どの〜も…ない)
not always(いつも〜とは限らない)never(決して〜ない)
not both(両方が〜とは限らない)neither(どちらも〜ない)
not necessarily(必ずしも〜ではない)not at all(まったく〜ない)

Not all the students passed the exam.
学生が全員試験に合格したわけではない。

部分否定
Not all the students passed.
合格した人も,しなかった人もいる
全体否定
None of the students passed.
合格した人は一人もいない
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not が all,every,always,both など「全部」を表す語と結びつくと,「すべてが~というわけではない」という部分否定になります。no,none,never,neither などを使うと,「どれも~ない」という全体否定になります。

None of the students passed the exam.
学生は誰も試験に合格しなかった。

The rich are not always happy.
金持ちがいつも幸せだとは限らない。

「全部」を表す語(all / every / always / both / completely など)と not が組み合わさると部分否定になります。「全員が合格しなかった」と訳さないように注意しましょう。

All ~ not の解釈

All the students did not pass. のように all が文頭にあり not が後ろにある形は,部分否定と全体否定の両方に解釈できる,あいまいな文です。部分否定をはっきり示したいときは Not all ~,全体否定をはっきり示したいときは None of ~ を使います。

部分否定をつくる副詞

not completely(完全に〜というわけではない),not entirely(まったく〜というわけではない),not quite(すっかり〜というわけではない)も部分否定です。

I don't completely agree with you.
あなたに全面的に賛成というわけではない。

二重否定

否定語が2つ重なると,強い肯定の意味になる
not ~ without doing / never ~ without doing:「…すれば必ず〜する」

I never see this picture without thinking of my mother.
この写真を見ると,私は必ず母のことを思い出す。

形
never see ~ without thinking
「思い出さずに見ることは決してない」
意味
見るたびに必ず思い出す
強い肯定
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否定語が2つ重なると,強い肯定の意味になります。not ~ without doing / never ~ without doing は「…すれば必ず~する」という意味です。

There is no rule that does not have exceptions.
例外のない規則はない。

二重否定は,直訳すると不自然な日本語になりがちです。「〜すれば必ず…する」「〜しないものはない」のように,肯定の形に直して訳しましょう。関係代名詞 but を使った同じ意味の表現は「関係詞 Level 3」で扱いました。

「〜しないことはない」型の二重否定

not un- / not in- のように,否定語と否定の接頭辞が重なる形もあります。

It is not impossible.
不可能ではない。(= やればできる)

His idea is not uncommon.
彼の考えは珍しくない。

この形は,控えめな肯定を表します。「可能だ」と言い切るよりも慎重な言い方です。

否定の強調

not ~ at all / not ~ in the least / by no means / not ~ a bit:「まったく〜ない」
no + 名詞 + whatever / at all:「少しの〜もない」

表現意味と例文
not ~ at allまったく〜ない:I don't like it at all.
not ~ in the least少しも〜ない:I'm not in the least tired.
by no means決して〜ない:He is by no means a fool.
not ~ a bitちっとも〜ない:It's not a bit cold.
no ~ whatever少しの〜もない:There is no doubt whatever.
far from ~〜にはほど遠い:His answer is far from perfect.

He is by no means a fool.
彼は決してばかではない。

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not ~ at all,not ~ in the least,by no means,not ~ a bit は「まったく~ない」,no + 名詞 + whatever / at all は「少しの~もない」という意味で,否定を強調します。

I'm not in the least interested in politics.
私は政治にはまったく興味がない。

not a bit(ちっとも〜ない)と not a little(少なからず,大いに)は意味が正反対です。not a little は「少しではない」→「たくさん」という肯定の意味になります。

否定語を使わない否定表現

far from ~(〜にはほど遠い),anything but ~(決して〜ではない),the last ~ to do(最も〜しそうにない)のように,not を使わずに否定の意味を表す表現は「否定 Level 3」で詳しく扱います。

否定の位置

I think + 否定文 → I don't think ~ が自然
think / believe / suppose / expect / imagine など

I don't think he will come.(△ I think he won't come.)
彼は来ないと思う。

英語
I don't think he will come.
否定は主節の think 側に置く
日本語
彼は来ないと思う
否定は「来ない」側にある
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「~ではないと思う」は,I think + 否定文 よりも I don't think ~ とするのが自然です。believe,suppose,expect,imagine なども同じです。

I don't believe she is right.
彼女が正しいとは思わない。

英語では,think などの動詞のほうを否定するのが自然です。英作文で「〜ではないと思う」を書くときは,I don't think ~ を使いましょう。ただし hope と be afraid はこの形をとらず,I hope not. / I'm afraid not. のように答えます。

否定を見たら確認しよう

not + 全部を表す語 → 部分否定
否定語が2つ → 強い肯定に直して訳す
I don't think ~ → 「〜ではないと思う」

否定の範囲を見抜く
Not everyone can be a musician.
→ 部分否定:「誰もが音楽家になれるわけではない」

She never goes out without taking an umbrella.
→ 二重否定:「彼女は出かけるときは必ず傘を持っていく」

The book was not a little interesting.
→ not a little:「その本は少なからずおもしろかった」

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