英文法・構文の要点

代名詞 Level 1

2026年11月1日

  • 代名詞:名詞の代わりに人・もの・ことを指す
  • 人称代名詞の格/再帰代名詞/指示代名詞
  • it の用法
詳しい説明を読む

代名詞は,同じ名詞をくり返さずに,人・もの・ことを指し示すことばです。このページでは,代名詞とは何か,人称代名詞の格,再帰代名詞,指示代名詞,そして英文読解で特に重要な it の用法を整理します。

代名詞とは何か

代名詞=名詞の代わりに人・もの・ことを指し示すことば
文の中では名詞として働く(S・O・C・前置詞の目的語)

I met Tom yesterday. He looked happy.
私は昨日トムに会った。彼はうれしそうだった。

名詞
Tom
1文目で登場
代名詞
He
Tom をくり返さずに指す(S)
詳しい説明を読む

代名詞は,名詞の代わりに人・もの・ことを指し示すことばです。文の中では名詞として働き,主語S・目的語O・補語C・前置詞の目的語になります。

「ことばの定義」で見たとおり,代名詞は独立した品詞として暗記するのではなく,名詞として働くものとして整理します。

人称代名詞の格

主格(S)/ 所有格(名詞の前)/ 目的格(O・前置詞の目的語)/ 所有代名詞(〜のもの)

人称主格所有格目的格所有代名詞
私Imymemine
あなたyouyouryouyours
彼hehishimhis
彼女sheherherhers
それititsit―
私たちweourusours
彼らtheytheirthemtheirs

She gave me her book.
彼女は私に自分の本をくれた。

詳しい説明を読む

人称代名詞は,文の中での働きによって形(格)が変わります。主格は主語Sに,所有格は名詞の前に,目的格は目的語Oや前置詞の目的語に使います。所有代名詞は「~のもの」という意味です。

This bag is mine.(= my bag)
このかばんは私のものだ。

前置詞の後ろには目的格を置きます。between you and me(× between you and I)のように,and で結ばれた場合にも注意しましょう。

所有代名詞は「所有格+名詞」

所有代名詞は,1語で「所有格+名詞」の働きをします。そのため,後ろに名詞を置きません。

Your bike is newer than mine.(mine = my bike)
あなたの自転車は私のものより新しい。

its と it's

its は it の所有格(その),it's は it is / it has の短縮形です。つづりが似ているので注意しましょう。

再帰代名詞

-self / -selves の形
① 主語と同じものが目的語になるとき ② 「自分で,自分自身」と強調するとき

人称再帰代名詞
I / you(単数)myself / yourself
he / she / ithimself / herself / itself
we / you(複数)/ theyourselves / yourselves / themselves

He looked at himself in the mirror.(目的語)
彼は鏡で自分の姿を見た。

詳しい説明を読む

再帰代名詞は -self / -selves の形の代名詞で,① 主語と同じものが目的語になるときと,② 「自分で,自分自身」と強調するときに使います。

I made this cake myself.(強調)
私はこのケーキを自分で作った。

目的語
looked at himself
主語 He と同じ人
強調
made this cake myself
「ほかの人ではなく自分で」

再帰代名詞を使った慣用表現

by oneself(一人で),for oneself(独力で,自分のために),enjoy oneself(楽しむ),help oneself to ~(〜を自由に取って食べる),make oneself at home(くつろぐ)などは,よく使われる表現です。

Please help yourself to the cookies.
クッキーをご自由にどうぞ。

指示代名詞

this / these:近くのもの / that / those:離れたもの
前に出た内容や,後ろに続く内容を指すこともある

This is my brother, and that is my sister.
こちらが私の兄で,あちらが私の妹です。

詳しい説明を読む

this / these は近くのものを,that / those は離れたものを指します。前に出た内容や,後ろに続く内容を指すこともあります。

I have lost my key. That is the problem.
私は鍵をなくしてしまった。それが問題なのだ。

this と that が名詞の前に置かれる場合

this book / that house のように,this と that が名詞の前に置かれて名詞を限定するときは,代名詞ではなく限定詞として働いています。詳しくは「限定詞・冠詞 Level 1」で扱います。

比較で使う that / those

比較の文では,名詞のくり返しを避けるために that of ~ / those of ~ を使います。これは「代名詞 Level 2」で扱います。

it の用法

① 前に出たものを指す ② 天候・時間・距離・明暗などを表す ③ 形式主語・形式目的語

用法例文
前に出たものI bought a book and read it.
天候・時間・距離It is raining. / It is ten o'clock. / It is two miles to the station.
形式主語It is difficult to learn English.
形式目的語I found it difficult to learn English.

It is difficult to learn a foreign language.
外国語を学ぶのは難しい。

S It
V is
C difficult
S to learn a foreign language.
詳しい説明を読む

it には,① 前に出たものを指す用法,② 天候・時間・距離・明暗などを表す用法,③ 形式主語・形式目的語として後ろの不定詞や that 節を指す用法があります。

形式主語の It は,後ろの to 不定詞や that 節(真主語)を指しています。「それは」と訳さないように注意しましょう。

形式目的語の it

第5文型 SVOC のOが長い不定詞や that 節になるときは,Oの位置に it を置き,本当の目的語を後ろに回します。

I found it difficult to learn English.
私は英語を学ぶのは難しいとわかった。

I think it strange that he didn't come.
彼が来なかったのは奇妙だと思う。

この it は「形式目的語」と呼ばれます。× I found to learn English difficult. とは言いません。

代名詞を見たら確認しよう

何を指しているか → 前に出た名詞,前後の内容
格は正しいか → 主格・所有格・目的格・所有代名詞
it → 前に出たものか,天候・時間か,形式主語・形式目的語か

it が何を指すか見抜く
I lost my umbrella, so I bought a new one.
→ one:不特定の「傘」(it なら「なくした傘そのもの」になる)

It takes ten minutes to walk to the station.
→ It:形式主語(真主語は to walk to the station)

It is getting dark.
→ It:明暗を表す it(「それは」と訳さない)

-英文法・構文の要点
-, , , ,