- 推量の強さ/助動詞 + have + 過去分詞
- should の特別な用法
- would と used to/助動詞を使った慣用表現
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助動詞 Level 1では,助動詞の形のルールと主な意味を整理しました。このページでは,入試でよく問われる推量の強さ,助動詞 + have + 過去分詞,should の特別な用法,過去の習慣を表す would と used to,そして助動詞を使った慣用表現を見ていきます。
推量の強さ
must(〜にちがいない)> will / should(〜だろう,はずだ)> may / might / could(〜かもしれない)
否定の強い推量:cannot(〜のはずがない)
| 助動詞 | 意味 | 確信の度合い |
|---|---|---|
| must | 〜にちがいない | 非常に高い |
| will / should | 〜だろう,〜のはずだ | 高い |
| may / might / could | 〜かもしれない | 半々またはそれ以下 |
| cannot / can't | 〜のはずがない | (否定について)非常に高い |
That cannot be true.
それが本当であるはずがない。
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推量の確信度は,must「~にちがいない」が最も強く,will / should「~だろう,~はずだ」,may / might / could「~かもしれない」の順に弱くなります。否定の強い推量は cannot「~のはずがない」で表します。
He might come to the party.
彼はパーティーに来るかもしれない。
「〜にちがいない」の must の否定は,「〜してはいけない」の must not ではなく,cannot(〜のはずがない)です。
助動詞 + have + 過去分詞
過去のことについての推量 / 過去の行為への後悔・非難
助動詞には過去形がない(または過去の意味にならない)ため,have + 過去分詞で「過去」を表す
| 形 | 意味 |
|---|---|
| must have done | 〜したにちがいない |
| may / might have done | 〜したかもしれない |
| cannot have done | 〜したはずがない |
| should have done | 〜すべきだったのに(しなかった) |
| need not have done | 〜する必要はなかったのに(してしまった) |
He must have been tired yesterday.
彼は昨日疲れていたにちがいない。
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助動詞 + have + 過去分詞は,過去のことについての推量や,過去の行為への後悔・非難を表します。助動詞には過去形がない(または過去形でも過去の意味にならない)ため,have + 過去分詞で「過去」を表すのです。
She cannot have said such a thing.
彼女がそんなことを言ったはずがない。
You should have told me the truth.
あなたは私に本当のことを言うべきだったのに。
推量と時制の組み合わせ
「推量している」のは現在,推量の内容が過去,という点に注目しましょう。
He must be tired.
(今)彼は疲れているにちがいない。
He must have been tired.
(あのとき)彼は疲れていたにちがいない。
need not have done
need not have done は「(実際にはしたが)〜する必要はなかった」という意味です。didn't need to do は「〜する必要がなかった」という事実を述べるだけで,実際にしたかどうかは文脈によります。
should の特別な用法
提案・要求・命令を表す動詞・形容詞の後ろの that 節 → (should) + 原形
感情・判断を表す表現の後ろの that 節 → should + 原形
I suggested that he (should) see a doctor.
私は彼に医者に診てもらうよう提案した。
| 種類 | 主な語 |
|---|---|
| 提案・要求・命令の動詞 | suggest / propose / demand / insist / order / recommend |
| 必要・重要の形容詞 | necessary / essential / important / vital |
| 感情・判断の形容詞 | strange / surprising / natural / a pity |
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提案・要求・命令を表す動詞や形容詞の後ろの that 節では,動詞を (should) + 原形にします。また,感情や判断を表す表現の後ろの that 節では should + 原形を使い,「~するとは」という話し手の驚きや意外さを表します。
It is necessary that you (should) be here by nine.
あなたは9時までにここに来る必要がある。
It is strange that he should say so.
彼がそんなことを言うとは奇妙だ。
提案・要求の that 節では,should を省略しても動詞は原形のままです。× he sees a doctor とはしません。時制の一致も受けません。
過去の習慣を表す would と used to
would + 原形:(よく)〜したものだ(過去の反復的な動作)
used to + 原形:以前は〜した,〜だった(今はそうではない)
When I was a child, I would often go fishing with my father.
子どものころ,私はよく父と釣りに行ったものだ。
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would + 原形は「(よく)~したものだ」という過去の反復的な動作を表します。used to + 原形は「以前は~した,~だった」という意味で,今はそうではないことを含みます。
There used to be a big tree here.
以前ここには大きな木があった。
used to + 原形(〜したものだ)と,be used to + doing(〜することに慣れている)を混同しないようにしましょう。後者の to は前置詞です。詳しくは「動名詞」で扱います。
助動詞を使った慣用表現
| 表現 | 意味と例文 |
|---|---|
| may well ~ | 〜するのももっともだ:You may well be angry. |
| may as well ~ | 〜したほうがよい:You may as well go now. |
| might as well A as B | B するくらいなら A したほうがましだ |
| cannot help doing / cannot but do | 〜せずにはいられない:I couldn't help laughing. |
| cannot ~ too ... | いくら〜してもしすぎることはない:You cannot be too careful. |
| had better ~ | 〜したほうがよい(しないと困ったことになる) |
| would rather A than B | B するよりむしろ A したい |
You cannot be too careful when you drive.
運転するときは,いくら注意してもしすぎることはない。
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助動詞を使った慣用表現には,may well「~するのももっともだ」,may as well「~したほうがよい」,cannot help doing「~せずにはいられない」,cannot ~ too …「いくら~してもしすぎることはない」,had better「~したほうがよい」,would rather A than B「B するよりむしろ A したい」などがあります。
I would rather stay home than go out in this rain.
この雨の中を出かけるより,むしろ家にいたい。
had better の注意点
had better は「〜したほうがよい」と訳されますが,「そうしないと困ったことになる」という強い警告のニュアンスがあり,目上の人には使いません。否定形は had better not ~ です(× had not better)。
You had better not go out tonight.
今夜は出かけないほうがよい。
助動詞を見たら確認しよう
推量の強さ → must > will / should > may / might
過去への推量・後悔 → 助動詞 + have + 過去分詞
that 節の should → 提案・要求のあとは原形
→ cannot have done:「彼が一人でそれをしたはずがない」
The doctor insisted that she stay in bed.
→ 要求の insist:that 節は原形 stay
I used to live in Kyoto.
→ used to:「以前は京都に住んでいた(今は住んでいない)」