- 仮定法:現実と違うこと・可能性が低いことを仮定する表現
- 表し方:時制を1つ過去にずらす
- 扱う内容:仮定法とは何か/仮定法過去/仮定法過去完了/直説法との違い
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仮定法は,現実とは違うことや実現の可能性が低いことを仮定して述べる表現です。「もし〜なら…だろうに」という気持ちを,時制を1つ過去にずらすことで表します。このページでは,仮定法とは何か,仮定法過去,仮定法過去完了,そして直説法との違いを整理します。
仮定法とは何か
仮定法=現実に反すること・ありそうにないことを述べる動詞の形
動詞の時制を1つ過去にずらして,「現実との距離」を表す
If I were a bird, I could fly to you.
もし私が鳥なら,あなたのところへ飛んでいけるのに。
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仮定法は,現実に反することや,ありそうにないことを述べるときの動詞の形です。動詞の時制を1つ過去にずらすことで,「現実との距離」を表します。If I were a bird, I could fly to you. は,「私は鳥ではない」という現実に対して,鳥である自分を想像している文です。
仮定法では,現在のことを述べるのに過去形を使います。形は過去形でも,意味は「現在」です。時制のずれが「現実ではない」というサインになっています。
仮定法過去
If + S + 過去形, S + would / could / might + 原形
現在の事実に反する仮定:「(今)もし〜なら,…だろうに」
If I had enough money, I would buy a new car.
もし十分なお金があれば,新しい車を買うのに。
| if 節(条件) | 主節(帰結) |
|---|---|
| If + S + 過去形 | S + would / could / might + 原形 |
| If I had enough money, | I would buy a new car. |
| If I were you, | I wouldn't do such a thing. |
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仮定法過去は,現在の事実に反することを仮定する形です。if 節の動詞を過去形にし,主節を would / could / might + 原形にして,「(今)もし〜なら,…だろうに」という意味を表します。If I had enough money, I would buy a new car. は,「今はお金が足りない」という現実を前提にした文です。
If I were you, I wouldn't do such a thing.
私があなたなら,そんなことはしないだろう。
仮定法過去の be動詞 は,主語に関係なく were を使うのが原則です(口語では was も使われます)。If I were you は「私があなたの立場なら」という助言の決まり文句です。
仮定法過去完了
If + S + had done, S + would / could / might + have done
過去の事実に反する仮定:「(あのとき)もし〜だったら,…だっただろうに」
If I had studied harder, I would have passed the exam.
もっと一生懸命勉強していたら,試験に合格していただろうに。
| if 節(条件) | 主節(帰結) |
|---|---|
| If + S + had done | S + would / could / might + have done |
| If I had studied harder, | I would have passed the exam. |
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仮定法過去完了は,過去の事実に反することを仮定する形です。if 節の動詞を過去完了形(had done)にし,主節を would / could / might + have done にして,「(あのとき)もし〜だったら,…だっただろうに」という意味を表します。
If you had left earlier, you could have caught the train.
もっと早く出ていたら,電車に間に合ったのに。
仮定法過去完了では,過去のことを述べるのに過去完了形を使います。ここでも時制が1つ過去にずれています。主節の would have done は「助動詞 Level 2」で見た 助動詞 + have + 過去分詞 と同じ形です。
仮定法の時制のずれ
仮定法過去 → 形は過去,意味は現在
仮定法過去完了 → 形は過去完了,意味は過去
「1つ過去にずらす」と覚えておくと,形と意味の関係を整理しやすくなります。
直説法との違い
直説法の if:実際に起こりうる条件(「もし〜すれば」)
仮定法の if:現実に反する・ありそうにない条件(「もし〜なら…だろうに」)
If it rains tomorrow, I will stay home.(直説法)
明日雨が降れば,私は家にいる。
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同じ if でも,直説法と仮定法では表す内容が違います。直説法の if は実際に起こりうる条件を表し,「もし〜すれば」という意味です。仮定法の if は現実に反する条件やありそうにない条件を表し,「もし〜なら…だろうに」という意味になります。
If I were rich, I would travel around the world.(仮定法)
もし私が金持ちなら,世界中を旅するのに。
時・条件を表す副詞節の中では,未来のことでも現在形を使います(If it rains tomorrow)。これは仮定法ではなく直説法です。詳しくは「時制 Level 2」で確認しましょう。
仮定法を見たら確認しよう
if 節の時制 → 過去形なら仮定法過去,過去完了形なら仮定法過去完了
主節 → would / could / might + 原形か,+ have done か
意味 → 現実はどうなのかを考える
→ 仮定法過去:「実際は彼の住所を知らないので,手紙を書けない」
If it had not rained, we could have played tennis.
→ 仮定法過去完了:「実際は雨が降ったので,テニスができなかった」
If you heat ice, it melts.
→ 直説法:「氷を熱すると溶ける」(事実)