- 無生物主語構文:物・出来事が主語で「~が人に…させる」
- 基本の訳し方/よく使われる動詞
- 訳し方のコツ
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英語では,人ではない物や出来事が主語になり,「〜が人に…させる」という形の文がよく使われます。これを無生物主語構文と言います。そのまま日本語に直訳すると不自然になるため,英文和訳では訳し方の工夫が必要です。このページでは,無生物主語構文とは何か,基本の訳し方,よく使われる動詞,そして訳し方のコツを整理します。
無生物主語構文とは何か
無生物主語構文=物・出来事・抽象名詞が主語になり,人に何かをさせる・もたらす文
日本語では「〜によって」「〜のために」と言うところを,英語では主語にする
This medicine will make you feel better.
この薬を飲めば,気分がよくなるでしょう。
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無生物主語構文は,物・出来事・抽象名詞が主語になり,人に何かをさせたりもたらしたりする文です。日本語では「~によって」「~のために」と言うところを,英語では主語にします。
日本語では,ふつう人を主語にして話します。英語の無生物主語を直訳すると「薬が〜させる」のような不自然な日本語になります。主語を副詞的に(〜によって・〜すれば・〜のために)訳し,目的語の人を主語にするのが基本です。
基本の訳し方
① 無生物主語 → 「〜によって」「〜のために」「〜すると」と副詞的に訳す
② 目的語の人 → 日本語の主語にする
③ 動詞 → 人を主語にした自然な動詞に言い換える
The heavy rain prevented us from going out.
大雨のために,私たちは外出できなかった。
| 手順 | The heavy rain prevented us from going out. |
|---|---|
| ① 主語を副詞的に | 大雨のために |
| ② 目的語を主語に | 私たちは |
| ③ 動詞を言い換え | 外出できなかった |
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無生物主語構文は,① 無生物主語を「~によって」「~のために」「~すると」と副詞的に訳し,② 目的語の人を日本語の主語にし,③ 動詞を人を主語にした自然な動詞に言い換えて訳します。
直訳の「大雨が私たちが外出するのを妨げた」でも意味は伝わりますが,「大雨のために,私たちは外出できなかった」のほうが自然な日本語です。英文和訳では,意味を正確に保ったまま自然な日本語にすることを目指しましょう。
よく使われる動詞
| 動詞の形 | 自然な訳し方と例文 |
|---|---|
| make + 人 + 原形 | 〜によって人は…する:The news made her cry. |
| enable + 人 + to do | 〜のおかげで人は…できる:The money enabled him to study abroad. |
| allow + 人 + to do | 〜によって人は…できる:The scholarship allowed her to go to college. |
| prevent / keep + 人 + from ~ing | 〜のために人は…できない:Illness kept him from coming. |
| cause + 人 + to do | 〜が原因で人は…する:The noise caused me to wake up. |
| force + 人 + to do | 〜のために人はやむなく…する:The storm forced us to stay home. |
The money enabled him to study abroad.
そのお金のおかげで,彼は留学することができた。
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無生物主語構文では,make / cause(~させる),enable / allow(~できるようにする),prevent / keep ~ from(~できなくする),take / bring / lead(~へ連れて行く)などの動詞がよく使われます。
Illness kept him from coming to school.
病気のために,彼は学校に来られなかった。
enable / allow は「可能にする」→ 「〜のおかげで…できる」,prevent / keep from は「妨げる」→ 「〜のために…できない」と訳すと自然です。V + 人 + to do の形は「不定詞 Level 2」でも扱いました。
「場所・時」を表す動詞
take / bring / lead は「(人を)連れて行く」→「〜すれば…に着く」と訳せます。
This road will take you to the station.
この道を行けば,駅に着きます。
What brought you here?
どうしてここに来たのですか。
訳し方のコツ
主語の訳し方は文脈によって変わる
原因・理由(〜のために)/ 条件(〜すれば)/ 手段(〜によって)/ 時(〜すると)
| 主語の意味 | 例文と訳 |
|---|---|
| 原因・理由 | The accident made him late.(事故のために彼は遅れた) |
| 条件 | A little effort will make you a better player.(少し努力すれば上手になる) |
| 時 | The sight reminded me of my childhood.(その光景を見て子どもの頃を思い出した) |
| 手段 | The Internet allows us to get information easily.(インターネットによって簡単に情報が手に入る) |
The sight reminded me of my childhood.
その光景を見て,私は子どもの頃を思い出した。
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無生物主語の訳し方は文脈によって変わります。原因・理由(~のために),条件(~すれば),手段(~によって),時(~すると)の中から,内容に合うものを選びます。
remind 人 of ~(人に〜を思い出させる)も,無生物主語でよく使われる表現です。主語を「〜を見て」「〜を聞いて」と訳すと自然になります。どの訳し方が合うかは,文の内容と前後の文脈から判断しましょう。
無生物主語構文を見たら確認しよう
主語が物・出来事 → 副詞的に訳す(〜のために・〜すれば)
目的語の人 → 日本語の主語にする
enable / prevent / make → 「できる」「できない」「…する」と言い換える
→ 「彼の助けのおかげで,私はその仕事を終えることができた」
Bad weather prevented the plane from taking off.
→ 「悪天候のために,飛行機は離陸できなかった」
This song always makes me happy.
→ 「この歌を聞くと,私はいつも幸せな気持ちになる」