- 無生物主語構文 + 名詞表現の組み合わせ文の特徴
- 訳す手順/頻出パターン
- 入試レベルの文に挑戦
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難関大の和訳問題では,無生物主語構文と名詞表現が組み合わさった文がよく出題されます。このページでは,「無生物主語構文」と「名詞表現」の知識をまとめて使い,長い文を自然な日本語に訳す手順を練習します。
組み合わせ文の特徴
名詞表現が主語 + 人を目的語にとる動詞 = 無生物主語構文
主語の名詞表現を「文」に戻し,動詞を人中心の表現に言い換える
His frequent absence from class made his teacher anxious.
彼がしょっちゅう授業を休むので,先生は心配になった。
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名詞表現が主語になり,人を目的語にとる動詞が続くと,無生物主語構文になります。主語の名詞表現を「文」に戻し,動詞を人中心の表現に言い換えて訳します。
主語 His frequent absence from class は he was frequently absent from class(彼がしょっちゅう授業を休んだ)という文の内容をもっています。これを「〜ので」と理由にし,目的語 his teacher を日本語の主語にすると自然な訳になります。
訳す手順
① 主語の名詞表現を文に戻す(形容詞 → 副詞,名詞 → 動詞)
② 主語を「〜ので・〜すれば・〜によって」と副詞的に訳す
③ 目的語の人を主語にして,動詞を言い換える
The rapid spread of the Internet has enabled people to share information instantly.
インターネットが急速に普及したことで,人々は情報を瞬時に共有できるようになった。
| 手順 | 処理 |
|---|---|
| ① 名詞表現を文に | the Internet has spread rapidly(インターネットが急速に普及した) |
| ② 主語を副詞的に | インターネットが急速に普及したことで |
| ③ 目的語を主語に | 人々は情報を瞬時に共有できるようになった |
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訳すときは,① 主語の名詞表現を文に戻し(形容詞 → 副詞,名詞 → 動詞),② 主語を「~ので・~すれば・~によって」と副詞的に訳し,③ 目的語の人を主語にして動詞を言い換えます。
enable 人 to do は「〜のおかげで人は…できる」と訳すのが基本でした。名詞表現の主語と組み合わさると,「〜が…したことで,人は…できるようになった」という形になります。
頻出パターン
| パターン | 例文と訳 |
|---|---|
| 名詞表現 + prevent 人 from | His illness prevented him from attending.(病気だったので出席できなかった) |
| 名詞表現 + lead 人 to do | Her success led him to work harder.(彼女が成功したのを見て,彼はいっそう努力した) |
| 名詞表現 + remind 人 of | A look at the photo reminded me of the trip.(写真を見て,旅行を思い出した) |
| 名詞表現 + cost 人 ~ | His carelessness cost him his life.(不注意だったせいで,彼は命を落とした) |
A closer look at the data will show you that the theory is wrong.
データをもっとよく見れば,その理論が間違っていることがわかるだろう。
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名詞表現の主語に,prevent ~ from doing,enable ~ to do,show などの動詞が続く形が頻出です。the lack of ~「~が足りない」のように,主語を文に戻して訳しましょう。
The lack of sleep often prevents students from concentrating in class.
睡眠不足のせいで,学生は授業に集中できないことが多い。
A closer look at ~ の closer は比較級ですが,「もっとよく」と副詞的に訳します。the lack of ~(〜の不足)は「〜が足りない」と文に戻すと自然です。
訳がかたくなるときの見直し
「〜の〜の〜が」のように「の」が続く訳は,名詞表現を文に戻せていないサインです。
The government's decision to raise taxes caused anger among citizens.
政府が増税を決めたので,市民は怒った。
×「政府の増税の決定が市民の間に怒りを引き起こした」→ ○「政府が増税を決めたので,市民は怒った」
入試レベルの文に挑戦
The discovery that the disease was caused by a virus enabled scientists to develop a vaccine quickly.
その病気がウイルスによって引き起こされることがわかったので,科学者たちはすばやくワクチンを開発することができた。
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入試レベルの文では,主語の名詞表現の中に同格の that などが入り,さらに長くなります。同じ手順で,内側から文に戻して訳しましょう。
主語の中に同格の that が入っています(「同格 Level 1」)。the discovery that ~ は「〜ということの発見」ではなく,「〜ということがわかった」と文に戻して訳しましょう。
確認しよう
名詞表現の主語 → 文に戻して「〜が…したので」
人を目的語にとる動詞 → 人を主語にして言い換える
「の」の連続 → 訳を見直すサイン
→ 「彼女がその申し出を断ったので,皆が驚いた」
A moment's reflection will convince you of his innocence.
→ 「少し考えれば,彼が無実だと確信できるだろう」
The increase in the number of tourists has forced the city to build new hotels.
→ 「観光客の数が増えたので,市は新しいホテルを建てざるをえなくなった」