英文法・構文の要点

話法 Level 3

2026年11月1日

  • 2つ以上の文を含む発言の話法
  • 内容に合った伝達動詞/時制の一致が起こらない場合
  • 描出話法
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このページでは,難関大入試で求められる話法の発展事項を扱います。2つ以上の文を含む発言の話法,内容に合った伝達動詞の選び方,時制の一致が起こらない場合,そして英文読解で重要な描出話法を整理しましょう。話法 Level 1・Level 2の内容を理解したうえで読み進めてください。

2つ以上の文を含む発言の話法

同じ種類の文が続く → and that ~ でつなぐ(2つ目の that は省略しない)
種類の異なる文が続く → 文ごとに伝達動詞を変えて and でつなぐ

He said, "I am tired. I want to go home."
彼は「疲れた。家に帰りたい」と言った。

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同じ種類の文が続く発言は,and that ~ でつなぎます(2つ目の that は省略しません)。種類の異なる文が続くときは,文ごとに伝達動詞を変えて and でつなぎます。

He said that he was tired and that he wanted to go home.
彼は,疲れていて家に帰りたいと言った。

She said, "I'm hungry. Do you have anything to eat?"
彼女は「おなかがすいた。何か食べるものはある?」と言った。

She said that she was hungry and asked if I had anything to eat.
彼女はおなかがすいたと言い,何か食べるものはあるかとたずねた。

2つ目の that を省略すると,2つ目の内容が「伝える人自身の言葉」のように読めてしまいます。and that ~ として,どちらも発言の内容であることを示しましょう。

内容に合った伝達動詞

say / tell だけでなく,発言の内容に合った動詞を選ぶと自然になる

伝達動詞意味と例文
admit (that) ~〜だと認める:He admitted that he was wrong.
deny (that) ~〜ではないと言う:She denied that she had stolen it.
promise to do〜すると約束する:He promised to come again.
complain (that) ~〜だと不平を言う:She complained that the room was cold.
apologize (to 人) for ~〜を謝る:He apologized to me for being late.
thank 人 for ~〜を感謝する:She thanked me for my help.

He said to me, "I'm sorry I'm late."→ He apologized to me for being late.
彼は遅れたことを私に謝った。

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say や tell だけでなく,deny,admit,promise,apologize など,発言の内容に合った伝達動詞を選ぶと自然な英語になります。

She said, "I didn't steal the money."→ She denied that she had stolen the money.
彼女はそのお金を盗んでいないと言った。

伝達動詞によって後ろの形(that 節,to do,for doing など)が決まります。動詞ごとの形をまとめて覚えましょう。

時制の一致が起こらない場合

不変の真理・現在も続く事実・習慣・歴史的事実・仮定法 → 時制の一致を受けない

Our teacher said that the earth goes around the sun.(不変の真理)
先生は地球は太陽のまわりを回っていると言った。

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不変の真理,現在も続く事実・習慣,歴史的事実,仮定法は,間接話法にしても時制の一致を受けません。

He said that he gets up at six every morning.(現在も続く習慣)
彼は毎朝6時に起きると言った。

She said that she would go if she had time.(仮定法はそのまま)
彼女は時間があれば行くのにと言った。

仮定法の文を間接話法にするときは,時制を変えません。"If I had time, I would go." の had / would はそのままです。時制の一致とその例外は「時制 Level 3」でも確認しましょう。

描出話法

直接話法と間接話法の中間の形:伝達動詞を使わず,登場人物の心の声を地の文に溶けこませる
人称・時制は間接話法,語順や感情表現は直接話法に近い

She looked at the clock. It was already ten. Would he ever come?
彼女は時計を見た。もう10時だった。彼は本当に来るのだろうか。

直接話法
She thought, "Will he ever come?"
心の声をそのまま引用
間接話法
She wondered if he would ever come.
伝達動詞で言い直す
描出話法
Would he ever come?
伝達動詞なしで心の声を示す
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描出話法は,直接話法と間接話法の中間の形です。伝達動詞を使わず,登場人物の心の声を地の文に溶けこませます。人称・時制は間接話法,語順や感情表現は直接話法に近い形になります。

小説などの物語文では,地の文の中に疑問文や感嘆文が急に現れることがあります。それは語り手の言葉ではなく,登場人物の心の声であることが多いので,「〜だろうか」「〜なのに」のように登場人物の気持ちとして訳しましょう。

描出話法を見抜く手がかり

地の文に疑問文・感嘆文がある,Oh / Well などの間投詞がある,時制は過去なのに now / today などの語があるといった点が,描出話法の手がかりになります。

He was free now. Tomorrow he would start a new life.
彼はもう自由だった。明日から新しい生活が始まるのだ。

話法を見たら確認しよう

2つ以上の文 → and that / 伝達動詞を変えて and
伝達動詞 → 内容に合った動詞と後ろの形
物語文の疑問文・感嘆文 → 描出話法ではないか

話法の発展を確認する
He said, "I have lost my key. Can you help me?"
→ He said that he had lost his key and asked me if I could help him.

She said to me, "Thank you for coming."
→ She thanked me for coming.

He stopped. What was that sound?
→ 描出話法:「彼は立ち止まった。あの音は何だろう」

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